休職から職場復帰するときの心の準備

休職からの社会復帰は気苦労が多い。肉体的な疾患の場合でも大変なのに、精神疾患から回復して元の職場に復帰をするとなると、特に念入りな準備が必要になるでしょう。原因がセクハラやパワハラだった場合はもちろん、職場で適切な対策が講じられた上の復職でなければ意味がないでしょう。そのような問題ではなくて職場の微妙な人間関係が原因であった場合は、もっとデリケートな配慮が必要になります。したがって、所属している職場が本人の「生きがい」ともいえる仕事を提供しているなど特別な事情が無い限り、ある程度の理解が得られる部署に異動して、心機一転を図る方が望ましいでしょう。

また本人の側でも、可能な限り社会復帰をあせらず、十分に世の中に対抗できるだけの精神的エネルギーが蓄積されるのをじっと待つことも必要です。短時間出勤などリハビリを目的とした制度があれば可能な限り利用して、いきなり強い刺激の中に飛び込まず「慣らし」の期間を設けることも必要です。

さらにいちばん大切なことは「職場の仲間はこんな私を受け入れてくれるだろうか」といった不安や危惧を、休職からの復帰にあたって頭から切り離すようにすることです。再び世の中に少しずつ慣れていかなければならないにもかかわらず、自分で自分を苦しめるような考えをもて遊ぶことは、危険と言うよりほかにありません。周囲の人々がどんなに配慮してくれたとしても、それを誤解して再び自分を休職の身に追い込むことにもなりかねません。一番大切なのは、自分の気持ちのコントロールと、割り切りであるといえるでしょう。